本格焼酎のおすすめは?焼酎を選ぶ、楽しむ

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本格焼酎のおすすめは?焼酎を選ぶ、楽しむ

本格焼酎の選び方

2000年前半に訪れた本格焼酎ブーム。未だプレミア価格がつく焼酎が存在したりと ブームだけにとどまらず晩酌の定位置におさまった焼酎。健康ブームも後押しして居酒屋さんなどではメニューの中で日本酒の銘柄より焼酎の銘柄を並べる店も多いとか。 いっぱいある銘柄からどれを選べばいいのか悩むところです。

焼酎は蒸留酒

焼酎はウイスキーやジン、テキーラやブランデーなどと同じ蒸留酒です。原料と酵母で発酵させてつくった醸造酒を加熱させ蒸発成分を集めて濃縮させます。ですから日本酒などの醸造酒よりアルコール度数の高いお酒ができます。また蒸発成分だけ集めるので糖質もない・・・ということで糖質ゼロのアルコールとなるのです。

2種類の焼酎

焼酎は酒税法で蒸留の仕方により2つに分類されます。単式蒸留焼酎と連続式蒸留焼酎です。かつては焼酎乙類、焼酎甲類などと呼ばれていました。

  • 単式蒸留焼酎
    (焼酎乙類)
    原料に穀類や芋類を使用し、単式蒸留(基本的に1回)で造る焼酎。税法上、アルコール度数は45度以下。蒸留を基本的に1度しか行なわないので香りや旨味が残ります。
  • 連続式蒸留焼酎
    (焼酎甲類)
    蒸留を連続して行なうなど複数の作用により香りや雑味、不純物を取り除いた焼酎です。アルコールは本来高くなりますが、酒税法ではアルコール度数36度未満と定められているので加水します。 単式蒸留焼酎に比べてほとんど焼酎本来の風味がしません。なのでサワーなどジュースなどで割って飲むのに適しています。

本格焼酎とは

本格焼酎とは単式蒸留焼酎(焼酎乙類)で造られた焼酎のことをよびます。原料により香りや味などそれぞれ持ち味が変ります。

甲類、乙類と聞いたときに乙類が甲類よりも劣る、といった誤解をされないように本格焼酎という名前を用いられるようになりました。

本格焼酎が人気になってきたころ本格焼酎と焼酎甲類を混ぜ合わせた焼酎がふえてきました。そういった乙類と甲類を混和した焼酎を混和焼酎といいます。ラベルには芋焼酎とかかれていてもよく見ると混和焼酎だったりするものも出回ったりしました。そういった焼酎と一線を画するため単式蒸留焼酎(焼酎乙類)は「本格焼酎」とラベルにもいれるようにしました。

本格焼酎は原料がいろいろ

原料によって、またそれにあわせる麹によっても風味香りの違う本格焼酎。

原料は芋、麦、米、蕎麦、黒糖などが多く用いられています。

本格焼酎の中でもタイ米(インディカ米)に黒こうじを用いた沖縄県特産のものを泡盛と呼びます。

2つの蒸留

本格焼酎の味を作るものに原料や酵母が大きいですが、それとともに蒸留の方法で味や香りが違うと言われています。減圧蒸留と常圧蒸留です。

減圧蒸留

減圧蒸留は近年開発された新しい蒸留法です。

蒸留器の内部を減圧することにより液体が沸騰するときに温度(沸点)を低くすることができます。低い温度で沸騰することにより高温の時にでる成分などが押さえられることにより口当たりのより焼酎にしあがります。

新しい銘柄の焼酎に多く用いられたことにより、焼酎ファンが増えました。

常圧蒸留

常圧蒸留は500年の歴史を持つ伝統的な蒸留方法です。

高温で蒸留することにより原材料の持ち味がよくでます。強い香りや雑味なども感じられるようになります。それが苦手という方も、そこが個性と感じる方も・・・

地理的表示認定ブランド

本格焼酎の中でも地理的表示認定ブランドの焼酎があります。「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「薩摩焼酎」「琉球泡盛」の4つです。

地理的表示認定ブランドとは世界貿易機構(WTO)のTRIPS協定に基づくブランドです。 たとえばシャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で生産されたものしか「シャンパン」の名称を許されていません。それと同じで「壱岐焼酎」「球磨焼酎」「薩摩焼酎」「琉球泡盛」もその定義(地域や原料)以外で造ったものをそうよぶことはできません。

新たな認定・・・地域団体商標認定ブランド

上記の他に地域団体商標認定ブランドとして、「博多焼酎」「大分麦焼酎」「宮崎の本格焼酎」「奄美黒糖焼酎」が認定されています。

本格焼酎の飲み方

本格焼酎は原料によって旨味や香りなどが大きく違います。せっかくの風味をあまり壊さない飲み方がおすすめです。

もちろん氷をいれてロックもよいのですが、実はお湯割りやで飲むと湯気がたちのぼり、いっそう香りを感じられます。 また水割りもアルコールの角が取れまろやかになり旨味を感じられる飲み方の一つです。

お湯割りや水割りをするときはグラスにまずお湯や水をいれて後から本格焼酎をそそいでください。

割り水

前述のようにお湯割りも水割りもその場でグラスにいれて飲むのもいいのですが、焼酎の本場鹿児島や通のあいだでは割り水というものを準備してから飲むことが多いです。

焼酎6にたいして水4程度(おこのみですが)。 これを冷暗所で常温保存で3日から1週間。昔の家ならカメにいれて床下にでもいれておいたのでしょうか。

この割り水した焼酎を冷やすと水割りに、じょか(千代香)などにいれて直火であたためるとお湯割りになります。

その場で水やお湯で割るより格段に美味しくなるのでぜひお試しを。

本格焼酎をさがす

原料(芋、麦、米、蕎麦、黒糖 他)、麹(黒麹、白麹、黄麹)、蒸留方法(減圧蒸留、常圧蒸留)・・・これらを組み合わせて自分の好きな味を探すのは楽しみの一つかもしれません。

有名なところで

銘柄読み方原料蒸留方法
富乃宝山とみのほうざん黄麹常圧蒸留
村尾むらお黒麹常圧蒸留
吟香 鳥飼ぎんか とりかい黄麹減圧蒸留

たくさんとくさん焼酎検索では各県別の焼酎銘柄ごとに原材料マークがついています。お好きな焼酎を探す時にご利用下さい。

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