3月1日は「デコポン」の日。1991年3月1日にデコポンが初めて出荷された日ということで制定されました。
先日の東海道歩きのとき、途中の無人販売所で売っていた”ミカン”がとてもおいしく、由比宿からの薩た峠越えで乾いた喉には最高のうるおいとなりました。
そのとてもおいしかった”ミカン”ですが、甘みが強いのにさっぱりしていて、実のつぶつぶ感がしっかり感じられるけれどとても食べやすいものでした。通常のミカンと同じように簡単に皮をむくことができましたが、あきらかに「温州ミカン」とは違うものでした。そのとき思いついたのは”デコポン”、天頂部の出っ張りがないけれど、小さいうちは出ていないのかもしれないと勝手に考えていました(^^;。そのおいしさが忘れられなくて、帰りの清水港隣接の市場の八百屋でしっかり出っ張りのある”デコポン”を買って帰りました。
さて、この「デコポン」、Googleで検索すると「シラヌヒ」というWikipediaページがトップに表示されます。実は「デコポン」は品種的には「シラヌヒ(不知火)」とういもので、「清美」と「ポンカン」の交配品種。そして熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標なのです。
由比を含む清水地区で生産されているミカンの品種は、JA清水によると「温州ミカン」のほか、「はるみ」、「シラヌヒ」。この中の「はるみ」、実は「はるみ」も「清美」と「ポンカン」の交配品種です。そして「はるみ」には出っ張りがありません。同じ品種の交配なのに不思議なものです。交配に使われたポンカンの品種の違いにより差がでたようです。
私が無人販売所 から買ったミカンは、出っ張りがなく味や食感は「デコポン」に似ていました。きっとそれは「はるみ」だったのでしょう。そして市場で買ったのが「シラヌヒ」だったわけです。ということで、それからすっかり「デコポン(シラヌヒ)」&「はるみ」ファンになってしまいました。
参考ページ:
シラヌヒ・Wikipedia
しみずの農産物・JAしみず
「由比のミカン畑と富士山」由比宿から薩た峠付近は海沿いからすぐに山になる地形ですが、その急斜面の多くがミカン畑です。そのミカン畑のいたるところにミカン運搬用の小さなケーブルカーのレールが走っていました。