年々、種類の多くなってきたおせち料理の通販。一時は古くさいだの、あきただのと言って、作らなくなったり食べなくなったおせち料理が、お取り寄せ、通販の発達でどんどん進化しています。
ちょっと前まではおせち料理を頼むと冷凍された食材が送られてきて自分で重箱に詰める、または重箱にきれいにもられているけれど、冷凍されている、というものが多かったですが、今は重箱に盛り付けられ冷蔵で送られてくるものも多くなり、「生おせち」と呼ぶようです。解凍せずにすぐ食べられる、盛り付けてあるので届いたらそのまま食卓にのせればOKのらくらく生おせちが増えています。いそがしい年末年始に大助かりの生おせちです。
お一人様用のおせち料理も増えています。家族の人数が減った、美味しいおせちを少しずつ食べたい、お客様ひとりひとりにおせち料理を出したい方などに人気です。 おせちの用意って種類や量が多いから一人暮らしだと面倒くさくなって、ついついいつもと同じ料理を作っちゃいそう。でもお正月なんだからおせち料理食べたいでしょう?って言うお店の優しさなのかしら。
京都にある老舗の料亭や料理屋が腕をふるって用意するおせち料理。蒔絵の重箱や京焼清水焼の銘々皿が付いていて100万円とか私にはぜったいお目にかかれない高級おせち料理があったり、京都のおばんざいを意識したおせち料理なんていうものもありました。
黒豆・伊達巻・きんとん・・・まめまめしく働けるように、無病息災でいられるように、などなど昔ながらのおせち料理の素材には様々な願いが込められています。お重に詰められているお料理にどんないわれがあるのか思い出しながらいただくのも良いかもしれませんね。