第7回グルメ＆ダイニングスタイルショー春2010　に行ってきました

第７回のテーマは食育の再考　〜健康な食生活の実現に向けて〜
ということで食材や演出、グッズやカルチャーといった
さまざまな方面からの食卓へのアプローチ提案が試みられておりました。
　
また同時開催の日本全国のこだわりの地域産品を提案している
３つのイベントも相乗効果となり、さらに会場を盛り上げておりました。
特色ある伝統食材について各地域によっていろいろと手法を凝らして
取り組んでいる様子を伺うことができました。

まずは、農業生産法人　自然薯農園（株）ファームいせはら　の「自然薯　大山」。
このように立派な自然薯として出荷されるまでには、零余子（ムカゴ）と呼ばれる
新しく株を作る球根のようなものから育て上げて３年はかかるとのことです。
　
自然食として知られる自然薯を地域ブランドとして育成し
地元の活性化に貢献しようと努力されているお話などを伺えました。
「地域力宣言 in グルメ＆ダイニングスタイルショー春2010 」のブースより

こちらは自然薯をスイーツ加工品として提案している山口県の柳井商工会議所。
柳井市は“自然薯栽培発祥の地”として知られています。
畑では不可能とされてきた自然薯の栽培を「政田自然農園」が
“クレバーパイプ”と呼ばれるパイプを利用することでその栽培を可能にしたとされ、
全国に広まっていったと言われています。
「feel NIPPON 春 2010」のブースより

伝統の郷土料理の具材として自然薯が利用されている例もあります。
こちらは肥後街道の宿場町として古くから栄えた大分県・野津原の郷土料理「おとし汁」。
鶏肉・ごぼうと自然薯のつみれを落とし入れて作られます。
　
古くから地元に伝わるこの郷土料理の再現に
こだわりを持って取り組まれている様子を伺うことができました。
「ニッポンいいもの再発見！春2010」のブースより
　
このように自然薯という食材一つをとって見ても
地域によってさまざまな取り組み方がされていてとても興味深く感じました。

こちらは裏木曽中津川の伝統の在来唐辛子“あじめコショウ唐辛子”を使った加工品「ピリカラ糀」。
原料のあじめコショウ唐辛子は清流にだけ棲むといわれる“あじめドジョウ”に形状が似ているため
命名されたと言われています。
岐阜県・中津川北商工会のブースより

会場では「日本全国美酒コーナー」や「第５回日本全国美酒鑑評会」が行われており、
新しい酒スタイルの提案や大衆酒（1.8リットル　￥2,000以下）の品評会も行われておりました。

来場者参加型イベントとして新製品コンテストが
フード部門・ビバレッジ部門・キッチン＆ダイニンググッズ部門の
３部門で行われており、主催者側より各部門の結果発表がありました。

【キッチン＆ダイニンググッズ部門　準大賞】（写真右）
商品名：伊万里鍋島焼・納めの器（参考上代￥2,500〜）
出展社：伊万里商工会議所
収納性・機能性を高めた伊万里鍋島焼の容器。
※大賞は該当なし

【ビバレッジ部門　大賞】（写真左）
商品名：合組茶「茶匠」（参考上代￥5,250）
出展社：静岡商工会議所
茶匠の技「合組」を体験。茶匠秘伝のレシピで究極の合組茶が完成。自分流合組茶に挑戦。
　

【ビバレッジ部門　準大賞】（写真右）
商品名：とまと酢セット（参考上代未定）
出展社：赤村商工会
とまと自らの力で酢にした商品。

【フード部門　大賞】（写真左）
商品名：豚タンウインナー（参考上代￥378）
出展社：高城町商工会
豚タンの粒々が独特の食感を醸し出しているあら挽きウインナー。
　
【フード部門　準大賞】（写真右）
商品名：しおがまジェラー酒（参考上代￥390）
出展社：塩釜商工会議所
塩竃の銘酒「浦霞」純米酒の酒粕と塩竃の藻塩を使用した芳香なジェラート。

同時開催の相乗効果もあり展示会全体としてたいへん大盛況な印象でした。

2010年2月　KEN